貴方「安価でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」
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532: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2019/12/28(土) 20:23:14.74 ID:hpXoDJ0Y0
貴方「自殺しちゃったのか?」
さやか「ううん、障害と向き合って克服したんだってさ。音が聴こえなくても振動で感じ取れるように工夫したりして」
さやか「本当は遺書も死ぬためじゃなくて前の自分と決別するための決意表明。すごいよね」
このあたりは歴史っぽい。
貴方「詳しいな。授業じゃそんなのやってないだろ?少なくとも俺は聞いた覚えねーわ」
さやか「うーん、ほとんどは恭介の薀蓄きいてたら覚えたやつ……」
貴方「ああ……そうか」
さやか「入院してた時ずっと話してたんだ。そうやって苦悩を乗り越えた音楽家がたくさんいるからって」
さやか「でも……実際に自分が直面したらなかなかそうはいかなかったみたい」
貴方「まあ治ったんだからよかったじゃないか」
さやか「……そうだけどね」
美樹は少し何かを考えるような間を空けてから答えた。少し軽く言い過ぎたかな。
もしも後遺症でも残ることになったらアイツは潰れていただろうか。それとも彼なりに向き合って乗り越えただろうか。
それはクラスメイトで表面的な関わりしかない俺に推測することはできなかった。
さやか「ベートーベンの失恋エピソードはこれだけじゃないんだよ。恋多き人で、それも身分違いな上に歳の差ってのばっかり」
さやか「さっきの月光も40のおじさんが17の教え子に手ぇ出すんだから相当ヤバいって」
貴方「ベートーベンってロリコン?」
さやか「疑惑はあるよねー。『エリーゼのために』も同じような感じで玉砕してる曲でさ」
少し暗くなった雰囲気を変えて、美樹はまた語り出す。
音楽家の話ではあるけど、他人の恋愛玉砕エピソードという俗な話題を嬉々として話す美樹。
元は上条から聞いたんだよな。
あいつはどんな気持ちでそれを美樹に語ってたんだろ。
なんにしても他人事ってのは気が楽だよな。それも絶対に自分たちとは関わることのない過去の偉人の話だから純粋に楽しめる。
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