絵里「例え偽物だとしても」
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716: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/05(土) 21:10:23.45 ID:dIWqa2t10
亜里沙「ぐっ…」

絵里(跳躍した後の展開も私と全く同じだ、力んだ顔が固まって背中から地面へと不時着した)

絵里「亜里沙…!」

亜里沙「はぁ…はぁ…はぁ…」

絵里「…一つ聞いてもいいかしら?」

絵里(しかし私は追撃にいかなかった、亜里沙が起き上がる時間にスコーピオンをリロードして亜里沙の息が落ち着くのを待った)

絵里(…それが舐めた行動だったとか慈悲だったとかそういうのではなかった)

絵里(死人に口なし————ここで知っておきたいことを知る為に私は今亜里沙に問う)

亜里沙「はぁ…はぁ………何?」

絵里「…今のハンドガンで跳躍にブーストをかける技術、どこかで学んだの?」

亜里沙「まさか、亜里沙のアドリブだよ。いくら相手が亜里沙より強いお姉ちゃんとはいえこんなすぐには終わりたくないもん、だから例え無理だとしても強引にやらなきゃお姉ちゃんには勝てないよ」

絵里「………」

亜里沙「それに諦めたくないんだよ、最後の最後まで抗ってカッコいいままでいたい」


亜里沙「一人の妹として、お姉ちゃんに負けたくない」


絵里「…そう」

絵里(…ダメ、何も分からない。何か掴めそうだったにも関わらず掴めたのは疑問符だけ、こんなことなら追撃すればよかった————なんて言うわけじゃないけどリターンが無さすぎるのは何とももったいない気持ちになる)



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