絵里「例え偽物だとしても」
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627: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2019/10/05(土) 18:37:53.95 ID:dIWqa2t10
〜次の日

絵里「ふぁー……っていったっ!?」

絵里(眩しい光を受け瞼を閉じて、それに負けじと無理矢理瞼を開けて背伸びをした直後、私に激痛が走る)

絵里(お腹を中心とした痛みが体の中で広がっていく。すぐさまお腹を見れば包帯越しでも赤く染まっているのが分かる)

絵里「…果南か」

絵里(果南の遺した傷は随分と痛い。それは直接的でもあって精神的でもあった)

絵里(今頃果南と善子が生きてれば戦況はどうなってたのかしら、在りもしない希望を掲げた絶望がイマジネーションを発生させた。鞠莉という一人の人物を殺すのになんでこんな想いをしないといけないんだろう、世界は常に理不尽で謎しかない)

絵里「……変な顔」

絵里(誰もいない寝室のテーブル、さりげなく置かれた誰かの鏡を見ると私の瞳とその周りは赤かった)

絵里(泣いたのかしら、でもいつ泣いたのかしら?)

絵里(果南と善子が死んで冷静でいる自分が少しおかしく感じてはいたけど、やっぱり無意識の中の私はとてもつもなく悲しいのよね、分かるわよ)


絵里(こんな退廃的世界で次は何をしてけばいいのかしら)


絵里(エンドロールに向かっていくはずの私は、足を動かすことも憂鬱だった)




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