絵里「例え偽物だとしても」
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547: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/03(木) 18:37:03.22 ID:Kb3Xmjfp0
ルビィ「……たまたまだよ、でも絵里さんを助けられたのは必然だったかも」

絵里「……んぅ?」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい。今の状態じゃ喋れないよね…」


ギューッ


絵里「……ぇ?」

ルビィ「………今は何も言わないから、今は何もしなくていいから絵里さんはゆっくり休んでて」


ルビィ「ルビィもちょっと休みたい…なんか疲れちゃった…」


絵里(私を震わせる強く、弱い包容は不思議な香りと気分がした。まるで自分が若返ってしまったような、昔の意志も体も技術も拙い自分に戻ってしまったようなそんな感覚に陥ってた)

絵里(病院の臭いが染みついたルビィの匂いにノスタルジックが襲ってきて、自然と涙を流してた。千歌も善子も果南も死んだ。昔馴染みはもうルビィと真姫しかいない、そんな残されたルビィに抱きしめられた私は心の底から安心出来たような気がした)

ルビィ「……っ」

絵里(背中だけで感じれるルビィの震えた手や緩急な力の入り具合を見るに、ルビィは味方だとすぐにわかる。小さい頃からずっと臆病だったルビィにはきっと果南の死体は耐えきれないんでしょう)

絵里(……だから私もルビィを強く抱きしめて、そのまま深い闇に堕ちていった)



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