絵里「例え偽物だとしても」
1- 20
450: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/30(月) 00:11:08.40 ID:GdeG3AG80
にこ「最後に聞きたいわ」

海未「なんですか?」

にこ「…海未は鞠莉を恨んでないの?」

海未「…恨んでないって言ったら嘘になるかもしれません、ですが私に鞠莉は恨めません」

海未「助けてもらった身ですし、鞠莉は優しいお方です」

にこ「…そう」

にこ(…海未は孤児だった。親を産まれて間もない時に亡くしたせいで、奴隷のような生活を送っていた。しかし海未は産まれた瞬間そうなる運命にあった)

にこ(何故なら海未は人間とは思えない生命力を有していたから。本当ならその親と一緒に死ぬはずであった海未はその自らの生命力で命を繋ぎ止めた、だから海未は孤児として生きることが決まっていた)

にこ(そしてそんな苦しい生活を送り、海未が十歳辺りになった頃に鞠莉が海未を引き取った)

にこ(そこからかしら、海未の始まりは)

にこ(海未的には助けてもらったことに感謝してるけど、鞠莉から見ればきっと海未も駒に過ぎなかった。私はそう考える)

にこ(対アンドロイド特殊部隊には少数ながら様々な理由でこの部隊に入っている、その中でも海未は実に単純な理由だったわ)

にこ(命の恩人であった鞠莉直属の部隊だったから入っただけ、そこに曜やダイヤのような何かを求めて入った理由は無くて、凛や果林のような実力を買われたわけでもない)

にこ「……残念ね」

にこ(この残念の意味はきっと私にしか分からない)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
969Res/859.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice