絵里「例え偽物だとしても」
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174: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/25(水) 00:02:36.35 ID:RR8ZWgfX0
曜「く…そ…っ!」

絵里「私の勝ちね、曜」

曜「…ま、けた」

曜「いい…よ…殺してっ…よ、けほっ」

絵里「………」

絵里(仰向けで倒れてるというのに口から漏れ出す血はきっと敗北の味がするだろう、死を目の前としてるのに清々しいほどに笑顔でいる曜はただ単純に言って殺しにくかった)

絵里「………」

絵里(…いや、きっとどんな状況でも殺しにくいだろう。人を殺すことに対しての恐怖心を未だに拭えていないのだから)

絵里(きっと殺し合いっていう体でなら殺せるんだと思う、流れってものがあるから。だけどいざ改まって一方的に殺せる状況になったら再び脳は恐怖心で覆われた)

絵里(拳銃を曜に向けるとたちまちトリガーを引く指が動かなくなる、鳴らすの銃声ではなくて私の鼓動――刻まれたビートはきっと私を罵る音でしょう。今も苦しそうに顔を歪ませては笑顔に変える曜を見ると自然と歯に力が入ってしまう)

絵里「……っ!」

絵里(このご時世で人一人殺せない私が情けなくて、殺し合いという本気の戦いをしてるというのに情けみたいなものをかけてしまう私の甘さが許せなくて…いや、どうすればいいのか分からなくて瞳が潤んだ)


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