【安価】 剣士「負けた方がなんでも言うこと聞くんだぞ」 魔法使い「いいですよ?」
1- 20
6:名無しNIPPER[saga]
2019/09/17(火) 03:05:38.27 ID:GB4jOrPoo

太陽の日差しが身を焼き、馬に揺られながら2時間ほど
暑さと暇さでぐったりとしていた彼女がパッと身を起こした
ふわりと宙に浮き、そのまま馬の進行方向に沿って真っ直ぐに飛んでいく


魔法使い「ねぇ剣士! 見てください! スライム型の魔物ですよ」

剣士「別に珍しくもないだろう」

魔法使い「そうですけど、暇なんですもん」


青いジェル状の球体の魔物は、こちらから逃げるようにぬめぬめと音を立てながら転がっていく


魔法使い「こいつ、むにっとしてて結構気持ちいいんですよ」

剣士「魔物に触れるのか。 なかなか肝が据わってるな」

魔法使い「剣士も触ってみましょうよー、ほら! 気持ちいいですよ!」

剣士「いくら大人しい魔物でもそんな風にちょっかい出してると襲われるぞ」

魔法使い「大丈夫ですよー いつもやってますもん」


最初は優しくつついていた魔法使いだが、次第にスライム型の魔物を押す手に力がこもっていく
パンをこねるように力強くわしわしと触り出すと、さすがの魔物も嫌がって本格的に逃げ出そうと動き始めた


それをみて面白がる魔法使いはあとを追いかけながら時折、えいっとつついてはケラケラと笑う。さながら近所のガキ大将のようである

呆れながら見守っていた剣士は、異変に気がついた
さっきまで遠くから見守るようにいた数匹のスライムに剣士は気がついていたが、それが魔法使いに明確な敵意を向けだしたのだ


剣士「おい魔法使い!」

魔法使い「はいー?」


呼んだのも束の間、10匹ほどのスライムが一斉に魔法使いめがけて体当たりをしてくる


魔法使い「うわぁ! きもちわるい!」


あわてて後方に飛んだ彼女だが、次の瞬間驚きに彼女は目を丸くした


スライムたちが身を寄せあい、その体と体の境界線がなくなっていく
数匹の個々にいた魔物たちはひとつの大きなスライムへと合体したのだ


魔法使い「うわーこんなことあるんですね! 初めて見ました」

剣士「このデカさになると普通にキモいな」

魔法使い「ダメですよそんなこと言ったら」

剣士「お前さっき咄嗟にきもちわるいって言ってたぞ」

魔法使い「あれ?」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
11Res/10.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice