12:名無しNIPPER[saga]
2019/09/15(日) 11:43:35.00 ID:QSLC9P+h0
プロデューサーは何か思いついたようにして、それからぼくにコンビニの袋を渡してくれた。
「これ、一応中身はそのままのはずだ」
「え!?これわざわざ拾ってくれたの!?ありがとう」
顔にぶつけてしまった物なので、渡されるのが少し気まずい。
「あと、これを」
そう言って、プロデューサーは名刺を渡してきた。
「……?」
ぼくがハテナマークを浮かべていると、プロデューサーは驚くべきことを言った。
「よければ今度事務所にきて欲しい」
「まさか事務所でリンチに!?許すって言ってくれたじゃんか!?」
「違うそうじゃない」
違ったらしい。
プロデューサーはコホン、と咳払いをしてから言い放った。
「夢見りあむさん。あなたをアイドルにスカウトします」
…………うえええええ、おえっ!?
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