【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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750: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2020/01/02(木) 23:22:01.96 ID:h7aoNFy80
その後、人類は深海棲艦との戦いだけでなく、世界規模の大戦争を引き起こすこととなる。

彼女が人間の悪意を刺激し、その度に彼が人間の善意を刺激するも……数百年間の重みが、彼にハンデとして圧し掛かる。

大日本帝国海軍は、連合国及び深海棲艦との戦争に対し、少しでも技術的に優位に立とうと妖精達を総動員させて軍艦を艦娘に変えてゆく。

しかし、そうすればそうするほど……当然だが、犠牲も増えてゆく。人となった艦娘が傷付き、海底に沈んでは大破した船へと変貌する。

当然、彼もその光景を目の当たりにしていた。そして彼にとって、最も辛かったのは……

―――

妖精達「完成!」

名取「………」キラキラ…

軍人「よし!お前にも早速戦ってもらう!」

名取「は、はい……!」

―――

ショタ提督「……!」

ショタ提督(な、ナトリ……いや、違う。彼女は……名取さんは、ナトリとほぼ同じ姿だけど、別人なんだ……"宿っている魂が違う")

軽巡洋艦『名取』が……彼にとっての最愛の人、ナトリと非常に似ていたことだ。

愛する者と瓜二つな少女を戦場に出さなければならない……その事実が、彼の心をより締め付ける。

ショタ提督「……っ」フルフル

ショタ提督(いけない……私情を挟んではならない。"僕"や深海棲艦から、人類を守らなければ……)

だが、彼は彼女と深海棲艦の暴走を食い止める為、妖精を通じて軍艦に己の力を注ぎ込み続ける。

そしてその度に、艦娘達は深海棲艦と戦い、傷付き……犠牲となった者が増えてゆく。

それだけでは無い。元は深海棲艦から人類を守る為に艦娘を生み出したというのに、人類同士の戦争にまで利用されてしまっている。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……まさか、"僕"の仕業……なのか……?"僕"が誘導したからか……?)

彼はその可能性に気が付く。深海棲艦や人類同士の争いは、目覚めた時から既に彼女の仕業だと把握していた。

しかし彼女はそれに加えて、彼が生み出した艦娘さえ人類同士の争いに利用し、人々の絶望を生み出す手段として活用しているのだ。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……いずれにしても、このままではダメだ。深海棲艦との戦いだけでなく、人類の戦争の被害にまで……)

彼は彼で人間に干渉し、少しずつだが確実に人々の人生を幸福に向かわせ、その都度"善意"や"温かい気持ち"を吸収している。

そして彼女による"悪意"の誘導も、可能な限り横から介入して阻止している。だが、それでも限界がある。

この状況が続けば、艦娘達は深海棲艦と世界大戦の板挟みとなり、犠牲者が増えてゆく一方となってしまう。


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