【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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◆0I2Ir6M9cc
[!red_res saga]
2020/01/02(木) 18:46:50.55 ID:h7aoNFy80
彼女が15周目提督に絶望を植え付けた日から、実に数百年の時が流れた。西暦にして、およそ1900年前後と言ったところだろうか。
その有り余る時間を、彼女は人間の魂に干渉し……"悪意"を貪ることに費やした。
1日、否、1秒たりとも休まず……ただひたすら悪意を吸収し続けた。
全てはこの世を絶望で覆い尽くし、破壊する為。そして何より、最も許せない存在……"彼"を葬り去る為。
それだけを考えながら、彼女は己の都合で……罪の無い、多くの人々を不幸に叩き落してきた。
冷たく暗い、海の底に佇みながら……執念の炎に燃えた、赤い瞳を輝かせながら。
「………」
(足りない……まだ足りないわ。これだけじゃ、まだ全てを壊すには……全然足りないッ!!)
だが彼女は憤慨していた。人間の精神に干渉し、これまで多くの争いを生み出してきたものの……
かつて全盛期だった頃の、万物を手に取ることが出来る程の力は取り戻せていなかったのだ。
(ゴミ共の醜い欲を刺激して、見るに堪えない戦争ばかり引き起こして来たというのに……まだ足りないというの……!?)
彼女は焦りを感じていた。いくら自分が先に目覚めたとしても、いずれは彼も再び具現化するだろう。
無論、彼女とてその可能性を危惧していなかった訳では無い。だが、今の力では彼を消滅に追い込むには……まだ不十分だ。
(……このままあいつらの悪意を煽るだけでは限界がある、か。だからと言って止める訳にはいかない。何か、あいつらを更に絶望へ叩き落す方法は……)
ドォーン…
「ん?この音は……戦艦か。本当に、少し悪意を刺激するだけであいつらってすぐ争いごとを始めるのよね。ハッ、私を苦しめた時と何も変わっちゃいない」
(お前達のせいで、私は……あんな目に……っ!出来ることなら、私が自らの手であいつらを皆殺しにしてやりたいのに……"自らの手で"……私、が……)
「……!」
彼女は閃いた。閃いてしまった。今まで以上に効率的に人間達から絶望を吸収し、己の糧にする方法を。
「……そうよ。私が自ら戦争を……ゴミ共の争いを激化させてやれば良いのよ。目覚めたばかりの私なら無理でも、今の私なら……!」グッ…
「もちろん、私が"直接"大暴れするには……悔しいけど、まだ力が足りない。だけど、今までと同じように"間接的な"方法でやれば……!」
「それこそ、深海からゴミ共に干渉するのと同じように……遠隔操作で海上に出現させて、そこで大暴れさせてやれば良い……!」
(今まで溜め込んだ力を節約し、尚且つあいつらを震え上がらせる為には……そうね。あいつらが戦争で使う"破壊兵器"で……!)
(それも、奴らと同じ姿をした……それこそ、私のような女から、容赦無く攻撃されれば……惨めで、悔しくて、情けなくってたまらないでしょうねぇ!)
人類が開発した兵器は、実に多くの人間達を殺めてきた。それなら、奴らの絶望をより深くする為にも……奴らと同じ兵器で攻撃してやれば良い。
そう考えた彼女は、己に込められた悪意の力を凝縮させ……人類の破壊兵器を、それも"人間の姿"で具現化する。すると、彼女の目の前に現れたのは――
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