【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
1- 20
726: ◆0I2Ir6M9cc[!red_res saga]
2019/12/15(日) 23:19:39.96 ID:AjcP0Ezj0
「それこそ矢が刺さろうが火で焼かれようが刀で斬られようが……痛くも痒くも無いわ」

15周目提督「おおー!オラの体は鋼鉄じゃー!どんな敵でもかかって来い!あはははは!」キャッキャ

(ハッ。本当に何も知らないのね……"殺してくれと思う程の絶望を味わっても、死ぬことさえ許されない"ことが、どれほど苦痛なのかを……)

15周目提督「そんで、オラはどうやって元の場所に帰ればいいんだ?いつも遊んでる2人が待って……」

「それなら普通に泳いで行けばいいわ。ここは貴方が溺れていた場所の真下だから、上に泳ぎ続ければ10分くらいで浜辺に着くわ」

15周目提督「そっか!あんがとな〜!んしょんしょ!」ゴボゴボ

「……はぁ。私って甘いなぁ……どうせこの先、人類と争うことになるのに……」

彼は……無限の命を与えられてしまった15周目提督は、上機嫌で海上へと泳いで行った。

その様子を、さも申し訳無さそうな表情を……浮かべる演技をしながら、無知な彼を見上げる彼女。

「……なんてね。恩人?甘い?馬っ鹿じゃないの!?誰がお前のようなゴミを善意で助けるかっての!」

(お前は後で想像を絶する苦しみを味わえ……不老不死という事実が、どれ程に耐え難い苦痛なのかを……あはっ、あはははははっ!)

彼女の思惑通り……彼はその後、村から化け物として追い出され、両親に先立たれてしまう。

それどころか、自殺して後を追うことさえ許されず、800年もの長い間、出会いと別れ……そして、孤独に苦しめられることとなる。

だが、それはまだ彼女が引き起こす絶望の前座に過ぎないのだ。現に彼女は今……

「まだこの世を全て壊し尽くすには足りない……全ッ然足りない!だけど、人間に干渉出来ることは分かった……」

「だったら、私が全盛期の力を取り戻すまで……深海からでも、ゴミ共を不幸のどん底に叩き落してやる!」

(直接は干渉出来なくても、間接的な干渉なら……そうね。人間共の思考や精神に影響を与えて、憎悪を引き出すくらいのことなら簡単じゃない)

……人の精神、否、"魂"に干渉し……人々が自ら"悪意"を生み出す方向へ誘導するという最悪な手段を思いついてしまったのだ。

言わば因果へ干渉するのと同義。無論、今の彼女の力では、全人類を同時に操ることは不可能だろう。

しかし、それならば1人1人の悪意を増大させてしまえば……その後は人間同士が勝手に同士討ちし、醜い争いを勃発させるだろう。

(あははははっ!どうよ!止められるもんなら止めてみなさい!この世の誰よりも憎くて、今すぐにでも消し去ってやりたい……もう1人の"私"……!)

(お前がいつ目覚めるか、もしくは永久に目覚めないか……どっちにしても関係無い!お前が私の前に現れる頃には、全てを手遅れにしてやるッ!!)

もう1人の自分……"彼"に対する執念と怒り、その他考え得る"悪意"が、彼女の持つ力をより一層強化してしまう。

彼女と彼は、元は同一の存在。そう言われて瞬時に理解出来る人が、果たしてこの世にいるだろうか……否、いるはずが無いだろう。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
968Res/742.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice