12:名無しNIPPER[saga]
2019/09/09(月) 20:07:16.03 ID:W6D0RAKy0
少女のすぐ後を追うように、知らない道を歩く。
自然と並んで歩くようになっていたが、互いに無言だった。
だんだん大きく聞こえてくる波音で充分だった。
そしてしばらく歩いて、最初に声を発したのは俺だった。
「海だ」
堤防の上に登って目の前に開けた海を見て、思わずそのままの声が出た。
「海だね」
少女も特に嬉しそうでもつまらなそうでもない声で同意する。
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