少女「お兄、すき」男「そうか」
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6: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/08(日) 18:34:05.80 ID:asZyafUu0
ーーー薬屋 屋内ーーー

薬屋「国直々の依頼でねぇ…。それはともかく、戻ってるならそうと早く言っておくれよ。水臭いじゃないか」ガサゴソ

男「さっき戻ったばかりだ」

薬屋「ほほう。それじゃ、真っ先にここに来てくれたわけだ?嬉しいね」ゴソゴソ

男「最初に寄ったのは酒場だったよ」

薬屋「あそこに行ったのか…頭の悪そうな連中の溜まり場になってたろう?」ガサ..ガサ..

男「掃除したさ」

薬屋「相変わらずだねぇ」ククッ

薬屋「けれど気を付けな?最近になって急にこの町にやって来て我が物顔で悪どい仕事してる奴らさ。目付けられない方が面倒はないね」ガササ

男「あの程度、例え寝込みを襲われたところで容易に迎撃出来る」

薬屋「なら、私が襲ってあげようか?」

男「……返り討ちに遭いたいと?」

薬屋「……」ニヤリ

薬屋「…おや。やっと見つけた」

薬屋「ほら、よく眠れる薬だ。夢なんか見ないほどにね。滅多に出さないもんだから発掘するのも一苦労だよ」

男「助かる」

薬屋「……まだあの夢を?」

男「時々な。前よりはマシになった」

薬屋「………ねぇ男」ソッ...

(後ろから優しく抱き締める)

薬屋「私じゃ、ダメなのかい?」

男「……」

薬屋「あのことを忘れろとは言わないよ。けどさ、あれからもう5年は経つんだ。そろそろ新しい幸せを掴んでもいいと思うんだよ」

薬屋「それをきっと──亡くなった奥さんと娘さんも、望んでいるんじゃないかな」



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