46: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/11(水) 21:49:37.48 ID:ULa3Qe3C0
ーーー夜ーーー
男「………」ソッ...
チャプン
男(……これはなかなか)
男「ふぅ……」
男(心地が良いな)
ーーーーー
女盗賊「──あんたさ、少女が見つかってホッとしたのは分かるけど、すんごい疲れた顔してるわよ」
女盗賊「そだ!たまにはゆっくり身体を労ってあげなよ。良い湯屋を知ってるんだ。誰も来ないような穴場のね」
女盗賊「え?人が来ないような所が安全なのかって?バッカ、知る人ぞ知るっつーやつよ。ウチが保証するから行ってきな」
女盗賊「その間、この娘の面倒見てるから。……まだウチが信用出来ないって言うのなら、連れてってもいいけど」
ーーーーー
男(結局少女を預けてきてしまったが……あいつは信頼とまでは行かずとも信用は出来る)
男(道化を演じているわけでもただのお調子者というわけでもない。鋭い嗅覚に類したものを持っている)
男(…なるほどこれまであいつが捕まらなかったのも頷けるな)
男「……少女……」
男(あの後女盗賊にも訊いてみたが、少女を攫った組織の中に少女を知る者はいなかったらしい)
男(単に俺を誘い出すための餌にされたということになるが……)
男(…ますますあの子の謎が深まる……女盗賊の情報屋でも手掛かりが掴めない、この一週間あの子を見て不審な挙動を見せる者もいなかった……)
男(このまま身寄りが見つからないのであれば、いっそのこと……)
──ガラッ
男「ん?」
少女「お兄ー!」テテテッ
男「…は?」
少女「」ピョン
ザパンッ
少女「やー……」スイスイ
チョコン
男「……」
少女「えへー♪」
男「……おい。なぜ俺の上に座るんだ」
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