少女「お兄、すき」男「そうか」
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4: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/08(日) 18:29:09.60 ID:asZyafUu0
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「う……」

「いてぇよ……ママぁ……」



男「……ふぅ」

男「40秒だったか」

ゴロツキ「く……そ………」

男「……」

男「すまないな、店主。結局中でネズミ退治をしてしまった」

店主「い、いや……それより!」

店主「あんた男さんだな!いやはや懐かしいねぇ。傭兵稼業であちこち飛び回ってるって聞いてたけど、まさか戻ってきていたとは!」

店主「しかし変わらないなぁ。寝かし込んでない葡萄酒を頼むのなんざ、あんたくらいだからね!ははは!」

男「そっちの方が俺好みなんでな。店主は少し老けたか?皺が目立つようになってきたな」

店主「よしてくれやぃ。最近気にしてんだ」

店主「だがなんでまたこの町に?……身を落ち着けに来たのかい?」

男「依頼があってな。近頃この町周辺で凶暴化した動物が出没する、これを一掃して欲しい、と」

店主「あぁその件かい。なんかね、物騒な話なもんだよ。見た目はちっこい動物そのまんまでもとんでもない凶暴性で人を襲っちまうってんだろ?」

店主「先週なんてさ、飼育でもされてそうな小型犬一匹が大の男を襲って殺しちまったそうだよ。自分の見立てではね、そいつぁ自分から首元差し出すくらい泥酔してたんじゃないかと思ってるんさ」

男「…どうかな。聞いた話だとそんな状態で危険域を出歩くような男じゃなさそうだが。敵の力量は直接見なければ分からない」

店主「おぅおぅ、さすが油断のゆの字もないねぇ、男さんは」

店主「……それで、この町にはどれくらい居るんだい?」

男「今回の依頼が終わるまでは留まる」

店主「ほぉ、珍しいね。いつも依頼中だろうがどこ吹く風、流浪の傭兵がねぇ」

男「…国からの依頼だからな。果たすまでここを離れるなとの達しだ」

店主「かなり厄介なもんを任されちまったんだね」

男「おかげで稼げるから、納得はしている」

男「さて、このネズミ共は外に出しておく。邪魔したな、店主」

店主「おう!また来ておくんな!」

店主「そうだ、これ」ポイッ

男「!」パシッ

(葡萄酒)

店主「忘れもんだよ、とっときな!」

男「……ふっ、また来る」





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