少女「お兄、すき」男「そうか」
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12: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/08(日) 18:46:03.46 ID:asZyafUu0

薬屋「…なるほど」

男「どうも、こちらの言葉を分かっている節はあるんだが肝心なことは首を傾げるだけで聞き出せないんだ」

薬屋「何らかの出来事があって記憶喪失になったのか、はたまた野生で育てられてきたのか……」

男「後者は考えにくいな。どうやって人の言葉を学ぶ?」

薬屋「まぁね。とすると一番考えられるのは……」

薬屋「親に酷い虐待を受け、森に捨てられた。辛い記憶から逃れるために自らそれを封じた……とかかな」

男「………」

男「……だとするなら、許せんな……」ギリッ...

薬屋「……」

薬屋「ま、そうと決まったわけではあるまいし、ここはお役所に任せるのが安パイじゃないかね」

男「役所……国か。…あまり信用出来ない」

薬屋「はぁ?」

男「保護してくれたとして、所詮は赤の他人。どこまでこの子の安全を保証してくれるかなど定かではない」

男「それに、お前の言った通りの親が万一迎えに来たら……」

薬屋「……じゃあどうするんだい?」

男「薬屋」

薬屋「嫌だ」

男「……まだ何も言ってない」

薬屋「分かるさ。どうせ私の元で預かって欲しいとでも言うつもりだろう」

男「俺がこいつの親の素性を調べ終わるまででいい」

薬屋「よしてくれよ。私は子供の面倒は自分が産んだ子だけと決めているんだ」

薬屋「…あるいは、引き受ければ私と籍を入れてくれるというのなら、話は別だけどね?」ニッコリ

男「………」

男「…他をあたるか」

薬屋「」ゲシッ

男「!」サッ

男「蹴りをかますことはないだろう」

薬屋「ふん」



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