【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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68: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 23:23:06.59 ID:cOc3Nt7/0
離れていても見上げる程だった巨体である。
眼前ではその迫力も段違いだった。

当然の事ながら修道院には女性しかいない。
そのために数年を男とろくに接していなかったミアにとってはハッキリと異物だ。
漂う強い酒気もあいまって感じる恐怖はただただ高まっていく。

そんなミアを上方から、ヴォルフは面倒そうに見下ろしている。


「なぁおい、あんた本気か?
 ただ金が欲しいってだけならやめといた方がいいぞ?
 悪いがとても務まるようには見えねぇ」


ヴォルフの言葉は明らかにミアを侮り見下したもの。

しかし、残念ながら正当な評価だった。
人によってはミアが冒険者志望というだけで職自体を舐められたと怒り狂う者もいるかも知れない。
それを考えればヴォルフはまだしも有情と言えた。



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