【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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60: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 22:04:27.19 ID:cOc3Nt7/0
オスヴァルトの肯定的な言葉に思わずミアは身を乗り出した。

冒険者になる。
そう啖呵を切ったミアであったが、冷静に考えて敷居は高いのだ。

一切経験が無く素養もまるで見えない。
いくら紹介があるとはいえ、そんな人物を本当に所属させてくれるのか。
乗合馬車に揺られこの都市を目指す間、不安は時と共に増大するばかり。

その果てにかけられたのがこの言葉であれば食いつくのも無理はない。


「いやいやまぁまぁ。
 気持ちは分かるけれども、まずは落ち着いてくれるかな?」

「あっ、し、失礼しました……」


だが、流石に無作法である。
オスヴァルトは笑みを深めて止め、ミアは恥じらいに俯いて引き下がる。



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