花沢類「そんなに俺のへそが気になる?」牧野つくし「べ、別に……」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/30(金) 22:23:44.04 ID:/ARAiuYRO
「吐いたら金をやるとか、そんな無茶苦茶な」
「たしか、クレジットカードで支払えるよな」

そう言ってピラピラとクレカを振る道明寺。
そのカードの色は勿論、上限なしのブラック。
黒光りするそれを見ながらつくしはゴクリと喉を鳴らして、彼の正気を確認してみた。

「あんた、本気?」
「俺様はいつだって本気だ」

(いつも本気を出すところを間違えてる癖に)

どうしてそんなに自信満々なのか。
牧野つくしには道明寺司がわからない。
彼は典型的なナルシシストであり、そしてそれに見合うだけの美貌と財力を有しているから尚更タチが悪い。ちなみに知力は猿並みである。

真意を確かめるべく、こんな質問をしてみた。

「私が吐いたらどうするつもり?」
「当然、飲むに決まってんだろ」
「おかしい! それは絶対におかしいから!?」

思いも寄らぬ返答に耳を疑い、詰め寄ると彼はニヤリと口の端を曲げて、その瞬間につくしは道明寺にからかわれたのだと悟った。

「ぶわぁーか! 冗談に決まってるだろ!」
「あ、あんたの冗談はわかりづらいのよ!」
「ん? なんだその残念そうな顔は。まさかお前、この俺様に自分のゲロを飲んで欲しかったのか?」

(んなわけないでしょーが!?)

たしかに思わず本気にしてしまったが、つくしにはそんな特殊な趣味などなく、もうこのゲス男とは一生口を利かないと心に決めて、ぷいっとそっぽを向いたら花沢類と目が合って。


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