カズマ「お前、あのキス……どこで覚えたんだ?」めぐみん「……バカ!」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/23(金) 01:05:33.96 ID:QaugMPoFO
「カズマの熱が下がらないので薬をください」
「なんだ、あの小僧はまだ熱があるのか」
「はい。全然回復する兆しが見えなくて……」
「安静にしておればすぐに良くなるというのに、やはりバカは死なんと治らないようだな」
「カズマは死なせません!」

悪魔のバニルさんのあまりの物言いに思わず頭にきて怒鳴り返すと、彼は意外にも素直に謝罪しました。

「ああ、すまない。そうした悪感情は吾輩の好みではない。語弊が誤解を呼び、悪かった」

そして気を取り直すようにウィズさんが。

「この前渡した薬は効かなかったんですか?」
「はい。どうも効かないようで……」
「それはおかしいですね。あれは私とバニルさんでダンジョンに潜って手に入れたエリクサーなので、どんな病気や怪我も治る筈なのですが」

そう言われても現にカズマは治っていないわけですし、そのエリクサーとやらの効能の信憑性を疑ってしまいます。

「ならば紅魔の娘よ。これをやろう」
「あっ! バ、バニルさん、その薬は……」

何故か慌てた様子のウィズさんに首を傾げつつ尋ねます。

「これは……?」
「これはとある異世界からの漂流物であり、恐らくあの愚かな小僧もよく知っている薬だ」

カズマが知っている薬。
それならば、効果があるかも知れません。
そんな希望を抱く私に、バニルさんはその薬の投与の仕方をレクチャーしてくれました。

「よいか? この薬にはコツがあってだな……」
「ふむふむ」
「あわわわわ……!」

熱心に耳を傾ける私とは反対に、何故かウィズさんは耳を塞いで顔を赤くし、震えてました。


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