67: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/08/23(金) 07:54:28.37 ID:QgvHefg/O
眼鏡娘「私自身、このアプリに気付いたのは男くんと付き合い始めた日の夜だったの。その時は新手のSNSか何かかと思って放置してたんだけど…」
眼鏡娘「……朝、先生の話を聞いた時、元気娘ちゃんのこと全く心配に思わなかった自分がいたから、おかしいなと思って考えてみて、そしたら……」
眼鏡娘「このアプリの機能は多分、簡単に言うと人を好きになれたり嫌いになれたりすること」
男「えっ…?」
眼鏡娘「ほら、Gravityって重力でしょ?つまりその人に対して引き寄せられて、反対にAntiGravityっていうのはその人から遠ざかるってことなんだよ」
眼鏡娘「……元気娘ちゃんのステータスは、さっきまでAntiGravityだった」
眼鏡娘「私が最近元気娘ちゃんと一緒にいるところ見たことあった?」
男「……見てないな、そういや」
眼鏡娘「でしょ?…つまりそういうことなの。私は元気娘ちゃんを遠ざけてた。多分気付いてなかっただけで、私が巻き戻ったあの日からこの効果はあったんだと思う」
男「……じゃ、Gravityっていうのは……」
眼鏡娘「……」コクリ
眼鏡娘「…ね、男くんが朝してくれた話」
男「朝?LINEでか?」
眼鏡娘「うん。……"願いを叶えてくれるアプリ"って」
眼鏡娘「…多分これのことなんじゃないかって私は思ってる」
男「……本気か?」
眼鏡娘「だって、こんな変なアプリ知らないし……私の願い、叶えたくれたし……」
眼鏡娘「……私、前から男くんのこと好きだったの。でもずっと言い出せなくて、同じクラスなのにただ見てるだけで……話しかけるのだって緊張して自分からじゃ絶対出来なかった」
眼鏡娘「だから男くんと普通に話して、二人で遊びに出掛けて……告白もして……そんな風に変われた自分が嬉しかった」
眼鏡娘「…けど、それはきっとこのアプリのおかげ。そう実感したら、男くんが好きっていうこの気持ちも、もう本物なのか作り物なのか分からなくなってきちゃって……」
男「……」
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