36: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/08/20(火) 21:47:45.35 ID:z4mjw2N10
「…ありがとうだにゃー」ボソッ
眼鏡娘「」バッ!
男「」ニヤニヤ
眼鏡娘「……男くん」
男「どもども。お水を恵む優しい眼鏡娘さん」ニヤニヤ
眼鏡娘「…いつからいたの?」
男「んー、そこの猫ちゃんが茂みから出てきたところ辺りかな」
眼鏡娘「ほとんど最初からじゃない!」
眼鏡娘(うー…見られた見られた…あんな恥ずかしいところぉ……)
眼鏡娘「……忘れて」
男「ん?」
眼鏡娘「今さっき見たこと聞いたこと、全部忘れて」
男「えー、そんな無茶な……」
眼鏡娘「」ジー
男「…安心してよ!俺口堅いから、絶対言いふらしたりしないって」
男「このことは俺と眼鏡娘さんだけの秘密にするからさ。それで勘弁してくれにゃいかなー?……ンフッ」
眼鏡娘「〜〜!」
眼鏡娘「……頭に強い衝撃加えると記憶が飛ぶってほんとなのかなぁ…」ユラァ...
男「わー!待った待った!からかって悪かったよ!言いふらしたりしないのは本当だからその重そうなカバン振り上げるのはやめて!」
眼鏡娘「……」
眼鏡娘「なんで私を見てたの?」
男「ちょっと心配で、追いかけてきたんだ」
男「眼鏡娘さん、さっき教室で日付がどうのとか混乱したり急に出てったりしたから、何かあったのかなって」
眼鏡娘(!…心配してくれてたんだ。やっぱり優しいな、男くん)
眼鏡娘(でも……)
男「そしたら猫ちゃんと戯れてる女子がいたもんだからつい観察を──」
眼鏡娘「大丈夫だよ。さっきは少し寝ぼけてただけだから」
男「…そう?」
眼鏡娘「うん。わざわざありがと」
眼鏡娘「けど、男くんのその優しさはさ……彼女さんに向けてあげた方がいいと思うよ」
眼鏡娘(私なんかじゃなくて、男くんにぴったりなあの子に…)
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