眼鏡娘「私は重力が嫌い」
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24: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/08/20(火) 21:28:56.48 ID:z4mjw2N10
ーーー数日後 図書室ーーー

眼鏡娘「……誰も来ない」

眼鏡娘(まあこのご時世、本を借りに来る人なんてそうそういないよね)

眼鏡娘(今日は普通に図書委員としての仕事でよかった。前は人手不足の影響で肉体労働に駆り出されたから……社会の縮図を見た気がした)

眼鏡娘(……けど前のときは、男くんが手伝ってくれた)

眼鏡娘(男くんとは近頃教室でも少し話をするようになった。また前みたいにどこか出掛けたりとかはしてないけど、会話が出来るだけでも私の胸はあったかくなる…)

眼鏡娘(今日なんて元気娘ちゃんのくれた髪留め付けてきたら、ちゃんと気付いてくれた)

眼鏡娘(……かわいいって、言われちゃった)

眼鏡娘「……」ニマニマ

眼鏡娘(やっぱり私好きなんだなぁ、男くんのこと)



ガララ



図書教諭「や、元気にやってるー?」

眼鏡娘「ぼちぼちです」

図書教諭「利用者は……やっぱいないか」

眼鏡娘「先生はどうしたんですか?生徒の代わりに図書室使いに来たんですか?」

図書教諭「いやー?眼鏡娘さんの働きぶりを見に来たんだよ。そしておめでとう、合格です!今日はもう終わりにして帰ってよし!」

眼鏡娘「図書室開放時間ってまだ1時間はありましたよね…?」

図書教諭「いーのいーの。どうせ誰も来ないんだから。図書室が空いてる時間すら知らない子の方が多いだろうし」

図書教諭「それに、私も早く帰れる」

眼鏡娘(それでいいの?先生……)

図書教諭「さ、帰った帰ったー。浮いた時間で好きなこと出来るかもよ?彼氏とデートとか」ニヤリ

眼鏡娘「か、彼氏なんていません」

眼鏡娘(……まだ)

眼鏡娘「…そんなに言うなら帰りますけど、何か言われたら先生の言う通りにしただけって言いますからね?」

図書教諭「う……まあ、教頭以外なら……」

図書教諭「教頭はネチネチうるさいんだよね……だからそこだけは誤魔化して!ね!?」

眼鏡娘「……そうそう会いませんし、平気だと思いますけど、一応気にしといてあげます」

図書教諭「さすが話が分かる!」

眼鏡娘「では先生、さようなら」

図書教諭「はーい、さよならー」







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