143: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/01(日) 15:31:47.47 ID:N7AwUAt80
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フワフワ
眼鏡娘「……ここまで来れば、もう見えないかな」
男「声も聞こえないしな」
男「…しっかし、俺、空飛んでるのか…?」
眼鏡娘「飛ぶというより、浮くって感じだけどね」
男「自分の身一つで空を……人類の夢一足先に叶えちゃったんだな…」
男「これ、眼鏡娘がやったのか?」
眼鏡娘「んー……分かんないけど、多分違う」
眼鏡娘(きっとあのお節介な黒猫)
男「ほー…でもすごいなこれ!」
クルクル、スイー
男「はは、今ならどこへでも飛んでいけそうだよ!」
眼鏡娘「また子供みたいにはしゃいでる」クスッ
男「はしゃぐなって方が無理だろ!こんなの!」
男「…っと、言い忘れてたけどさ」
男「その浴衣、似合ってるよ。眼鏡も無いと、いつもよりこう……色気があるというか……」
男「少しはだけてるし…」
眼鏡娘「」バッ
眼鏡娘「……そんなこと考えながら一緒に逃げてたの?」ジトー
男「しょうがないんだって……彼女のそんな格好…男の性(サガ)ってやつだ」
眼鏡娘「もう…やらしいんだ」フフッ
男「……けどなー、せっかく浴衣の眼鏡娘と祭り回れると思ったのに、結局ひたすら走っただけだったな」
男「祭りらしいことなんて、何一つ出来なかった……」
ヒュルルルルルルル
ドーン!
男・眼鏡娘「「!」」
眼鏡娘「花火?」
男「みたいだな。あんなことになっても上がるものなのか…」
ヒュルル...ヒュルルル
ドドーン!
眼鏡娘「……お祭りらしいこと、出来たね」ニコッ
男「……そうな」ハハ
男(…!)
眼鏡娘「……」ハナビミアゲ
男(…花火をバックに浮かぶ眼鏡娘の姿は、どんな一流の画家でも描けないだろうってくらい、絵になっていた)
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