116: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/08/28(水) 08:33:56.61 ID:+70QDg8kO
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元気娘「結局、あの後私が引っ越しちゃったから眼鏡娘ちゃんと会うことはなかったんだけどね」
元気娘「だから入学式の日の自己紹介でさ、眼鏡娘ちゃんを見たときは本当にびっくりしたんだよ?名前も知らなかったけど一目で分かったもん。あのときの子だ!って」
眼鏡娘「……気付かなかった、元気娘ちゃんがあの、内気娘ちゃんだったなんて……」
元気娘「今のパパの名字に変わっちゃったからね」
眼鏡娘「それもだけど……全然雰囲気違うから」
元気娘「えへへ……ヒーローさんのおかげです」
元気娘「……あなたは、昔の私を救ってくれた。今の私があるのはあなたのおかげ」
元気娘「──だから!今度は私が眼鏡娘ちゃんを助ける番なの!」
元気娘「また友達を置いてどっかに行くなんて、許さないんだからねっ」
眼鏡娘「………ふふっ」
眼鏡娘「本当に変わったね、元気娘ちゃんは。なんか小さい頃の私を見てるみたい」
元気娘「リスペクトしてますので!」
眼鏡娘(……ダメだなぁ、私)
眼鏡娘(こんなに真剣に私を見てくれる人がいるのに、自分しか見えてなかった)
眼鏡娘(逃げよう。それで生き延びて、必ずこの事態を解決しよう)
眼鏡娘「元気娘ちゃん、私もう一回目指してみようと思う」
元気娘「んー?」
眼鏡娘「ヒーロー。それで元気娘ちゃんをまた笑わせてあげる」ニコッ
元気娘「…!」パァァ
元気娘「うんっ!」
眼鏡娘「でも、どうしよ。まずはここから逃げ出さなきゃいけないよね…」
元気娘「ちっちっちっ」
元気娘「眼鏡娘ちゃん、私がなんの考えも無しにここまで来たんだと思ってる?」
眼鏡娘「へ?」
ゴソゴソ
元気娘「じゃーん!これなーんだ?」
眼鏡娘「ん…?……!私のスマホ…!」
元気娘「ピンポン!山の下で眼鏡娘ちゃん探そうとしたら見つけたの!」
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