56: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/09/30(月) 22:50:07.53 ID:P1xDypFl0
しれっとした顔で不知火は言う。大局は既に決している。最初はやる気を奮っていた彼女も、今や消化試合を続ける面持ちで、けれど自らが誘ったという負い目からか、何とか私にそれを悟らせまいとする意地が見え隠れしていた。
人生ゲームは果たして二人でやるゲームだったろうか。いや、結局は私が弱すぎるのが悪いのだ。というよりも、不幸すぎるのが。
完全情報ゲームならばまだしも、不完全情報でここまで差が開いてしまうのは、逆に申し訳なくなってしまう。
「降参よ。さすがに逆立ちしたって逆転は無理よ」
「そうですか」
意図的にあげた音を不知火はあっさり承諾した。手慣れた様子で駒や札、債権を回収していく。
「次はなにします? 将棋、チェス、オセロ、モノポリー、ダイヤモンドゲーム、有名どころは一通りそろってます。ドミニオンにニムト、宝石の輝き、カタン、ギロチンなんかは? カードゲームがいいならポケモン、遊戯王、MTG。ドミノもありますね」
「倒すやつ?」
「倒さないやつです。本来の遊び方です」
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