219: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/21(土) 11:24:26.43 ID:pQ00XHC/0
「言っておくけれど」
喧嘩腰にならないように、それでもはっきり怒りを露わにして、言葉を選ぶ。
「私たちの仕事は誰にも邪魔させないわ」
「……」
たっぷりと間を開けて、加賀はまた「そうね」と言った。
「互いの仕事に全力を尽くしましょう」
私はすぐさま踵を返した。悪酔いはすっかり冷めてしまっていたが、別の感情が胸中を支配して、このままではまるで寝られそうになかった。
加賀、彼女にもまた彼女なりの何かがあって、心に決めた在り方や過去が今の彼女を形作っているのだとして、それでも慮ってやれるほどには私は優しい人間ではなかったのだ。
「どきどきしてましたよ」
物陰から、青葉が声をかけてくる。
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