3: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2019/08/11(日) 20:18:28.36 ID:hJ05PNkl0
そんな愛する妻に帰宅途中でメールを入れる。
電車の中で揺られながら、彼女に「もうすぐ帰る」と連絡する事がどれ程至福な時間な事か!
欲を言えばこの瞬間が永遠に続いて欲しいものだけれど、
そうすると彼女の「お帰りなさい」が聞けなくなるので電車は定刻通り走るがよろし。
二人の愛を祝福しながらダイヤよ今日も回りたまへ!
――ってな間に電車が駅へと到着する。
くたびれた乗客達と一緒になって俺は揺るぎない大地に足を降ろす。
そのまま素晴らしいステップで改札口を通り抜け、
自転車置き場から愛車を素早く見つけ出し、
その使い込まれたサドルに尻を乗せると軽快にペダルを漕いで風に乗った。
頬を打つ夏の夜風は妙に生暖かい。
明日は雨になるかもな……とか考えながら走る姿はどこから見ても家路を急ぐ良き夫だ。
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