マミ「最後に残った道しるべ」
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35: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:31:44.87 ID:akEPncPz0


床には、大量の血が飛び散っていた。

マミ「なんで...」

その血は、紛れも無くモモちゃんと佐倉さんのお母さんのもので

マミ「なんでなのよ!?」

彼女たちの有り様は、私から冷静さを奪うには十分だった。

私は、周りを見ることもなくすぐに二人に魔法をかける。

私の魔法は結びつけることに特化した魔法。

それなりの治療効果もあり、あまりにも酷い傷でなければ治すこともできる。

発見が早かったためか、流れていた血は止まり、二人の呼吸も安定してきた。とりあえずは一命を取り留めたようだ。

マミ(なにがあったのかしら)

聞こえてきた声は三つ。自殺しようとする佐倉さんのお父さんと、刺されたモモちゃんと佐倉さんのお母さんという現状。

なにが起こったかなんて考えるまでもない。

マミ(ひょっとして、強盗にでもあった...?)

だというのに、有り得ない可能性ばかり考えてしまう。

マミ(それとも、魔女か使い魔が...?)

つい先程自分で否定した可能性をあげてまで、目の前の現実から目をそらしてしまう。

そんな私が、背後に振り上げられた凶器に気付けるはずもなかった。



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