マミ「最後に残った道しるべ」
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25: ◆do4ng07cO.[saga]
2019/08/09(金) 01:25:40.79 ID:akEPncPz0


どれくらい経ったのだろうか。

あたしは、まだ生きているみたいだった。

あいつにもそれなりの手傷は負わせれたようだが、もう姿が見えないことから、動ける程度のものだったのだろう。

杏子「...父さん」

名前を呼ぶが、返事はない。

杏子「...母さん」

辛うじて動く左腕だけで、床を這う。

杏子「...モモ」

全力を出しているが、まだ遠い。

杏子「......」

やっとみんなのところへ辿りついたと思ったら、眠くなってきた。

もう、なにをする気も起きない。全部投げ出したい。

そう思い、意識を手放そうとしたその時





かすかに聞こえる呼吸の音に、ちょっとだけ安心した。



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