79:名無しNIPPER[sage]
2019/08/08(木) 11:47:49.62 ID:0vpkZjNaO
やはりここは、背中を預けるであろうジャスミンに話しかけよう。連携的な意味でも、友好関係を築ければ大きなアドバンテージになる。
俺は後ろから降りてジャスミンのすぐ後ろにある客席の、屋根についた装飾を掴み、下の出っ張りに足を引っ掛けて近くに寄る。
自分で言うのもなんだが、粋な乗り方だと思う。多分。
「ねぇ、ジャスミン」
「うぇっ!?あ、は、はい!ななな……何ですか?」
突然話しかけたからか、ジャスミンは吃驚して取り乱す。気付いたお爺さんは気を付けてねと一言。
「あ、ごめんごめん。ほら、俺達は協力して魔物と戦う訳だし、少しお互いの事を知っておこうと思ってね」
「あ…な、なるほどです…」
俺は嘘と真実を織り交ぜて、ジャスミンに今までの経緯を語る。記憶喪失になり、この世界の事を何も思い出せず放浪していた事。名も知らぬ女の世話になり、酒場での出来事やリネル村での救出劇を、多少話を盛って面白可笑しく話した。でも精霊の事は教えていない。
ジャスミンは顔の半分は髪で隠れてしまって表情が分かりにくいが、笑っていた。好感触だ!
「……こんなので感じかな、俺の話は」
「記憶喪失なのに、そんな……凄いです。私だったら怖くて…動ける気がしません…」
まぁそうだろう。モンスターの出る世界に記憶喪失で放り出されたら、そりゃ怖いわ。異世界転生に興奮してたから、とは言えないな。
354Res/270.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20