51:名無しNIPPER[sage]
2019/08/06(火) 02:30:43.83 ID:xoSF0oKl0
両足を開き、肘を腰まで落とし、叫ぶ。
「うおおおおおおおおおおおあああああああああ!!!!!」
身体の中身を全部吐き出せ。
魂の叫びを轟かせろ。
俺にはもう、後がないのだから。
「ギギッ!!」
「……!?」
右の死角からゴブリンの声が聞こえ、振り向いた時には短刀の刃が顔に刺さる寸前、俺は思った。まだ死にたくない、と。
「ギギギッ!?」
「なっ……」
本当に驚いた。俺の右手が、いつの間にか刃先を指の腹で止めている。でも、痛くない。指で止めているのに?
何が起きているんだ、俺に。
『我が名を唱えよ』
「!?」
突然頭の中に声が流れてきた。本当に何なんだ。
『この場を制す力が欲しいのだろう』
「だ、誰なんだよ……?」
俺は硬質化?されてる指でゴブリンを押し返すと、とんでも無い速さでゴブリンが気に衝突し、四散する。
他のゴブリン共はその様子に怖気付いたのか、その場から動かない。
「なっ!?何が────」
『我が名を唱えよ』
「だから!なんなんだよさっきから!お前の名前なんて…!!俺は……なぁ?」
あれ、何でだろう。俺は、頭の中にしゃべりかけてくる奴の名前を知っている。会った事も見た事もないのに。
これが異世界転生補正ってやつなのか何なのかはわからない。だが、こんな不可思議な現象は間違いなく俺の能力が引き起こした物だろう。
「はは……マジかよ」
なら、やる事は簡単だ。待ちくたびれたよ、本当に。
やっと、転生者らしくなれるのか。
期待が募る、高翌揚が止まらない。
俺はこの時を待ってたんだ、期待してるからな。
お前の名は────
『唱えよ』
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