272:名無しNIPPER[saga]
2019/08/27(火) 00:01:20.60 ID:mbVsLs4t0
「じゃあ…『烈風』について教えてくれ」
俺の言葉にアレスは目を見開くが、直ぐにいつもの涼しい顔に戻る。
「…分かった。烈風とは風精霊の純魔力を操る魔獣なんだ。正確にはドラゴンなんだけどね」
「え、ドラゴンなのか?」
「そう、ドラゴン。別名リンドヴルム。絶対風壁の前では立つことすらままならないよ。でも穏やかな性格だからね、街を襲ったりはしないよ。男さんは魔獣についてはどこまで知ってる?」
「いや、全然知らない」
「そっか、じゃあ魔獣についてはまた後で話そうか。烈風はとにかく波長に敏感なんだ、絶対に敵意を向けてはダメだよ」
「波長…?そういえばアレスも苦戦してるってゲルムさんから聞いたけど…」
「……そうだね、僕も烈風には手こずってる。だから絶対に手を出してはいけないよ」
今までとの雰囲気と違い語気が強く、見られているだけなのに胃が締まる感覚に陥る。本当に手を出してはいけないのだろう。
「気を付けるよ、ありがとう」
「うん。あ、そろそろだね。じゃあ男さん、そっちは任せたよ」
「ああ、頑張るよ」
〜
湖の前で二手に分かれ、右面への援護に回る。俺の仕事は足止めだが……あの数を足止めするのか?
やり方によるだろうが、味方へ多少の巻き込みは仕方ない。
足止めの手段
安価下
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