172:名無しNIPPER[saga]
2019/08/18(日) 07:21:22.92 ID:F69gr1Vz0
問題のない頼みとはいえ、俺自身はクレアが苦手だ。出来ればあまり関わりたく無いのが本音である。ここはジャスミンから受けるという体裁を保ったまま、俺は別の事をしよう。
特に帰る場所がある訳でもないし、拠点はノース帝国で大丈夫だろう。
「わかった。任せといて」
「あ、ありがとうございますっ」
心は痛むが、承諾したフリをする。いくら可愛い可愛いジャスミンの頼みとはいえ、嫌なものは嫌だ。
俺達は食事を終えると、広場らしき所で別れる事にした。
「男さん…短い間でしたが……ありがとうございました」
「俺の方こそ。ジャスミンと会えて良かったよ」
「私もです……またいつか…会えたら良いですね」
「そうだね。会えるのを楽しみにしてるよ」
「はいっ!……それでは…失礼します。後はお願いしますね……」
「任せといて。またね、ジャスミン」
俺は手を振ってジャスミンを見送ると、ぶらりと街中を歩く。さぁさぁ、本来の主旨に戻るとするか。元々俺は生きる為に、経験を積む意味で依頼を受けたんだしな。
金はたんまりある。店を回ってみるのも良いが、ギルドへ行って早速依頼を受けてもいい。闘技場の見学も面白そうだな。
行動安価
安価下
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