167:名無しNIPPER[sage]
2019/08/18(日) 03:31:49.43 ID:F69gr1Vz0
「あ、そうだった」
「…?」
俺は袋から宿屋を立て替えてもらった分を少し色を付けて、銅貨をジャスミンの前に置く。
「宿代…まだだったよね、ありがとう」
「え……でも…多くないですか…?」
「そう?まぁ取っといてよ。ほら、ジャスミン居なかったらお店で注文出来なかったしね」
「で、でも…」
しばらくこんなやり取りが続いて、料理が運ばれてくる。俺は銅貨が邪魔でしょ、と促して何とか受け取ってもらえた。
「お待たせしました。ワイルドボアの燻製塩焼きセット、お二つになります」
目の前に置かれたのは、俺の世界で言う所のベーコンだ。パンが1枚と目玉焼きにミニサラダ。リネル村でも同様のを食べたし、料理というのは異世界でも、あまり変わらないのかな?
使う素材は作品によって様々だが、味の問題はない。たまに稀ではあるが、異世界の食事に舌が合わないという作品もある。なんなら言語すら通じないやつも。俺はそのタイプではないから何とかなってるとはいえ、想像したら大変そうだ。
「いただきまーす」
「い、いただきます…」
食事は始めながら、俺は先程の問の答えを考えるが思い付かない。気になる事はあれど、やりたい事は無いのだ。
ふと、もぐもぐと食べるジャスミンを見る。
「ねぇ、ジャスミン」
「んっ……ん…は、はい?」
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