110:名無しNIPPER[saga]
2019/08/11(日) 15:53:32.51 ID:epqmQo9JO
「……あとは頼みます!ゲルムさん!」
お爺さんの返事も待たず、俺は馬車を飛び降りる。その時に見えたクレアは、野盗に追われていて、ジャスミンが落ちたのにも関わらず、涼しい顔で景色を眺めていた。
地面を転がり落ち、すぐに立ち上がる。野盗は2人に減っていた、1人は何とかしたようだ。
駆け足でジャスミンの元へ向かう。街道から外れた所に横たわって動かない、気絶しているかも。
俺がジャスミンの傍に来たと同時に野盗2人も馬から降り、こちらに近づいてくる。手には武器…話し合いは出来なさそうだ。
「てめぇら!よくも兄貴に怪我させてくれたなぁ!覚悟出来てんだろうなぁ!!」
兄貴…ジャスミンが何とかした奴か。キレてる奴が剣を振り上げるが、もう1人の髭面が止めてくれた。もしかしたら案外まともな奴かもしれない。
「落ち着け。いきなりぶっ殺しちゃぁ可哀想だろ?それに女は殺しちゃぁ勿体ねぇ……お仕置きしねぇとな。男の方も、たっぷりと可愛がってやろうぜ」
全然まともじゃなかったわ。ヤバイ奴だったわ。このままでは俺もジャスミンも危険だ、何か対策をしなければ。
安価下
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