14:名無しNIPPER[saga]
2019/08/03(土) 20:41:23.89 ID:OJq4hmGJ0
昴「そりゃあ、誰だって褒められたら嬉しいはずだぜ。オレだって野球選手にインタビューしてキャッチボールしてもらったとき、良い球投げるねって言われてすっげー嬉しかったし」
エレナ「そうだネ。特にロコは、アートのことを誰かにいっぱい褒められたい!って思ってるカモ」
昴「うまく言えないけど、自分の才能に気づいてもらいたいっていうの? オレたちがPにアイドルの才能を見抜いてもらったのと同じように、アーティストとして必要とされたいっていうか」
エレナ「ワタシもスバルもみんなも、ロコのこと大好きだけどアートのことはちょっとわからないから、普段はそういうチャンスってなかなかないかもしれないネ」
昴「例えばオレやエレナは野球やサッカーが好きだし上手くなれたらいいなって思うけど、プロの選手みたいには上手くないだろ?」
育「うん……」
昴「だけどロコは、きっと本気でプロになりたいんだよ。で、育からプロみたいなすっげーアーティストとして期待されたわけだろ? それが本気で嬉しかったんだよ」
エレナ「それで張り切りすぎて、上手くいかなくて切羽詰まっちゃったって感じなんじゃないかな」
昴「育の応援でどんなに張り切れたとしても、いきなりプロレベルになれるわけじゃない。例えばオレがいくら応援されてもメジャーリーガーから三振取るのは正直無理だからな」
昴「でも……ロコはそれをやろうとしたんだよ。今の実力で、本気でメジャーリーガーと戦うくらいの勢いでアートに取り組んだんだ」
エレナ「普通は自分で無理だって思うよネ。だけどロコはホントに真剣で……でも完成できなかった。さっきみんなの前で謝ってたときのロコ、すごく辛そうで見てるワタシも悲しかった……」
エレナ「きっとアートを完成させられなかった自分のことをいっぱい責めたんじゃないカナ。それでも言われたいんだヨ。ロコは最高のアーティストだって」
昴「だから多分、育から無理なお願いをしてごめんねって謝られたことが、本気でショックだったんだ」
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