9: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:38:31.45 ID:f1uEgEbX0
男「はぁ。わかったわかった、一口だけな」
「ホントに!?ありがとぉ」
男「…一口ってもアレだぞ!大口で一気にとかなしだからな!」
10: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:39:07.08 ID:f1uEgEbX0
「はい。ありがと」
男「おう。…なんな少しふやけてるな」
「あー手濡れてたからかな」
11: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:40:11.01 ID:f1uEgEbX0
「おじ、お兄さんはこんな所で何してるの?」
男「言い直したよな?今言い直したよな?」
「細かい事は気にしない気にしない」
12: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:40:43.36 ID:f1uEgEbX0
男「いやそれよりお前は何してんだこんな所で?」
「何って、うーんなんだろ?改めて聞かれると困るなあ」
男「どういう事だよ…」
13: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:41:33.99 ID:f1uEgEbX0
男「お前親は何処だ?さっさと帰った方がいいぞ」
「親、うーん誰を親と言うべきかなぁ。私の元って事なら、多分海の底だろうし」
男「あぁ…そっか」
14: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:42:05.74 ID:f1uEgEbX0
まだ学校があった時代って事は俺が生まれる前って事か。
パンドラ事件は今から30近く前だから、それ以前の話。
そりゃこんなガキが知るわけもない。
15: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:42:45.10 ID:f1uEgEbX0
浮いてる船に、それもこんな小さな船に海から上がるというのは実は意外と難しい。
穏やかな海とはいえ決して揺れが無いわけじゃないし、小さい船だと下手すれば転覆しかねない。
しかし手を貸してやろうと思ったがこのガキ、妙に慣れていて自分一人でスルリと上がってきた。
16: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:43:14.64 ID:f1uEgEbX0
男「なあしおい。お前ここら辺長いのか?」
しおい「うん。結構」グイッ
長時間泳いでいたからかストレッチを始めやがった。船の上で。
17: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:43:48.50 ID:f1uEgEbX0
しおい「ここからずっと見張るの?」クイッ
今度は片足立ちを始めた。
男「いや、夜まで待つだけだ。ヤツら夜だと鈍いからな」
18: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:44:22.86 ID:f1uEgEbX0
しおい「排除するの?」
男「そりゃそうだろ」
しおい「モノノ怪だから?」
19: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/08/03(土) 13:45:08.86 ID:f1uEgEbX0
しおい「人間って怖いよ」
急にしゃがみこむしおい。彼女にも、何かそう思ってしまうような事があったのだろうか。
男「…そうだな」
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