道化の道化「狂いながら壊れながらも、一緒に生きよう」
1- 20
9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/01(木) 23:00:26.91 ID:ZeTen5TYO
「……せがれよ、お前にこの話をするつもりはなかった。事の次第を話せば、儂はどうしても、感情的になってしまう。だから、許せ」

語り終えた父の怒りの劫火は、立ち消えて。
疲れたようにそう言って、僕の髪を離した。
ズキズキと痛む。頭ではなく、心が痛んだ。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/01(木) 23:02:44.14 ID:ZeTen5TYO
「おまたせ! いや〜参ったよ!」
「……」

部屋に戻ると、道化はその場から動かずに帰りを待っていてくれて、その滑稽でありながら気品に満ちた佇まいを見て、思わず溢れそうになった涙を堪え、僕は道化として振舞った。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/01(木) 23:05:18.27 ID:ZeTen5TYO
「ごめん……ありがとう」
「……」

道化は手に毛糸の塊のようなものを持っていて、その少しチクチクするけれど暖かい温もりを感じる編み物に、僕は興味を惹かれた。

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/01(木) 23:06:59.01 ID:ZeTen5TYO
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

高らかに。狂ったように。哄笑を、響かせた。
狂っているのは君だけじゃないと伝える為に。
君だけが壊れているのではないと言いたくて。
以下略 AAS



12Res/13.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice