天海「アイランドモード?なんすかそれ?」【ダンガンロンパ】
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492: ◆6V8mSlZQhU[saga]
2019/08/07(水) 03:12:48.64 ID:HM8JH0Sr0
ソニア「いいえ、わたくしが見定めたものはあなたの手際の良さと周到さです。すぐにわたくしを海から連れ出し、呼吸を確認し、念には念をの精神で気道の確保まで……最初のほうに海の危険生物にも注意を払っていましたし、わたくしはあなたのそういうところを観察していたのですよ」

この人は何だ?

普段は日本かぶれの側面が強いためか、品はあるが圧迫感は感じなかった。

だが今俺の目の前にいる彼女は──まさしく君主としての王女の姿だった。

天海「参りましたねぇ……こんな抜け目のない人の参考に俺はなれる気がしねーっすけど…」

ソニア「ですがわたくしは、あなたの力、善意は紛れもない本物であると認めます……模範として天海さん、あなたに敬服いたしますよ」

ソニアさんのペースで、俺はどこか気押されていた。

彼女は俺と対等と言っていたが、こんな風に言われては生粋のカリスマのようなものを感じ、ますます隔たりがあるように思ってしまう。

天海「こちらこそソニアさん、君の新しい一面を見ることができました。これは貴重な体験として俺の脳裏に残ると思います」

さて、ソニアさんは何と言うだろうか?

今の俺は彼女の発言に対して神経を研ぎ澄ましていた。

誰かが見たら王の前で発言を気にする大臣のように見えるかもしれない。

だが俺は良い意味で裏切られることになった。

何かが鳴ったのだ。

この音はよく聞く音で、音はソニアさんから出たように聞こえた。

ソニアさんのお腹からであった。

ソニア「あ……」

彼女は恥ずかしそうにお腹を押さえた。

天海「え、えっと何か……食べに行きますか…?」

彼女は戸惑いがちに頷いた。

その様子はどこにでもいる普通の女の子だった。


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