天海「アイランドモード?なんすかそれ?」【ダンガンロンパ】
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336: ◆6V8mSlZQhU[saga]
2019/08/04(日) 22:31:24.44 ID:YQl1OvRR0

それからはすぐだった。

朝比奈「て、転子ちゃん!私…些細なことで怒って転子ちゃんのこと……傷つけちゃった…本当にごめんなさい!」

茶柱「……え?」

茶柱さんに歩み寄った朝比奈さんは彼女に向かって頭を下げた。

誠心誠意の謝罪だった。

朝比奈「こ、これ昨日の夜作ったんだけど……」

朝比奈さんは、かわいらしいラッピングに包まれたドーナツを取り出した。

茶柱「こ、これは……」

朝比奈「ドーナツ!形は不格好だけど、今度は転子ちゃんと一緒に食べたくて…!」

茶柱「あ…あぁ……」

朝比奈「あと、これは転子ちゃんに向けた手紙なんだけど……これは後で読んでくれると嬉しいな」

茶柱「て……転子は…」

茶柱さんの顔が青ざめた様子から、少し血色の良いものへと変わった。

茶柱「あ、朝比奈さん…悪いのは転子なのに……こんなことしてくれるだなんて…て、転子……感激で…涙が……」

茶柱さんは泣いていた。

それによりスイッチが入ったのか分からないが、朝比奈さんも泣いていた。

きっかけは些細なことで、あまりにも馬鹿馬鹿しいと誰もがそう思う光景で、無論、俺もそう思わないと言うのは難しい。

だけど、そんな小さなことで揉められる彼女達の関係は──



何か考え事をしていたようで、彼女達はいつの間にか泣き止んでいた。

彼女達の手元を見ると、ドーナツは本来あるべき円状ではなく、半円状が二つになっていた。

きちんと仲直りできたようだ。

一瞬、茶柱さんと目があった気がしたが彼女は何も反応はしなかった。

もう俺が見守る必要もない。彼女らを背にコテージへと向かった。



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