未来「翼と入れ替わってたときの話」【ミリマス 】
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4: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:07:41.54 ID:UbedML5p0
「どうしたの未来、わたしの顔をじっと見て?」
ありゃ、翼に気づかれちゃった。私はそれをごまかすようにして言った。
「ち、ちがうよ。向こうの占い屋さんの方をみてたんだ」
5: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:08:56.53 ID:UbedML5p0
◆
「こんばんは!占ってくださーい」
「ちょ、ちょっと翼ってば」
6: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:09:48.38 ID:UbedML5p0
「そうだね。やってもらおっか。何について占ってもらおうかな」
「はーい。わたしはモテモテになりたいでーす!」
「また翼はそんなこと言うんだから」
7: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:10:37.52 ID:UbedML5p0
「ズバリ! 未来ちゃんは悩みがあるのですね? 悩みというより願い事?」
「え、どうして分かったんですか?」
「水晶に書いてあるのです!」
8: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:11:20.46 ID:UbedML5p0
「ほ? これはどちらも需要があるみたいなのですね。未来ちゃんと翼ちゃんが入れ替わったら、ウィンウィン! なのです!」
「はいそうでーす!」
「私も翼になりたい!」
9: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:12:10.11 ID:UbedML5p0
「ほ? これはどちらも需要があるみたいなのですね。未来ちゃんと翼ちゃんが入れ替わったら、ウィンウィン! なのです!」
「はいそうでーす!」
「私も翼になりたい!」
10: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:13:07.49 ID:UbedML5p0
◆
ジリリリリ……
聞きなれない目覚ましに起こされる。目覚ましを止めたのはいいものの、ここがどこか分からなかった。昨日はちゃんと自分の部屋で寝たはずだけど……。ん? このファンシーな感じ、甘いにおい、私知ってる。翼の部屋だ!
11: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:14:55.89 ID:UbedML5p0
翼の家から駅まで少し迷ったけどなんとかレッスンが始まるまでに事務所に着くことができた。そんな様子を見てプロデューサーさんが声を掛けてくる。
「こら、翼! ギリギリじゃなくてもっと余裕をもって出社しとけ」
え、翼なんてどこにもいないけど?
12: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:16:21.20 ID:UbedML5p0
そのとき、私の中でイタズラ心が沸いた。今の私は翼なんだ。だったら……。
「道で困ってたおばあちゃんを助けてたら、遅くなっちゃいました〜」
「そんな言い訳は通用しない」
13: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:17:53.45 ID:UbedML5p0
そんなとき、先に事務所に来ていたある人物に話かけられた。
「ねえ未来ってば、わたし、そんなんじゃないと思うんだけど……」
「ひゃあ!? わ、私?」
14: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2019/07/30(火) 00:18:48.07 ID:UbedML5p0
「なんというか、無事でよかったよ」
「未来こそ。私の姿で変なことしなかった?」
「翼のお母さんに春日未来です! って名乗ったら変な顔されたくらい」
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