禁書目録『短編集』 暇つぶしに書く。
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23:1[saga]
2019/10/08(火) 22:46:43.85 ID:/44eRfcO0
 【 天邪鬼の玩具 】

 よぉ、久しぶりだな


 埃が舞う地下の通路を通り抜け、重厚なドアを開けるとそこに広がっているのは清潔感漂う一室だった。
 まるでどこか高級なホテルにある店のように真っ赤なシルクの壁布が全面の壁に張られ、敷かれている
 絨毯はかの有名なペルシアである。
 ただ、その部屋に置かれている物は似つかわしくない物ばかりだった。
 例えば銃やら手榴弾やらナイフやら...と。

 
 これはこれは...土御門様。お元気そうで何よりです

 へっ。どうだが...

 顧客が減っちまったらお前の収入も減っちまうのを心配してただけだろ

 そんなことは滅相もございません


 学園都市やイギリス清教の多角スパイである魔術師及び能力者の少年、土御門元春と話している男性は
 口の端を僅かに上げて頭を下げた。
 見てわかる通りの屈強な体格ながらも、丁寧な口調で土御門の機嫌を伺うように訪ねる。


 本日はどのようなご用件で?
 
 今日は買い物に来たんだが...何か良い品は入ってるか?

 もちろんですとも


 そう言って男性は背を向けて、様々な銃を綺麗に並べてある棚へと歩み寄り、掌で示しながら説明する。

 
 貴方が好んでSIGのP226やGlockの17を使用していらしているのはご存知ですが...

 新しいオススメの品をご紹介しましょう。こちらのSIG SAUERのP320です


 棚に置かれた銃の内、一丁を両手で大切に扱いながら持つと土御門の前に戻ってカウンターのトレーに
 置き直す。
 

 SIGの新作か。...見た目的に重さは変わり無さそうか

 いえいえ。以前より833gと軽量化されております

 ほぉ...時代を読んでいる事だけはあるな
 

 そう言いつつ土御門は銃を手に取って、まず最初に片手、次に両手で持って肩を横に張らせながら構えた。


 フレームはポリマー。スライドにステンレス鋼を使用し、ピカティニー・レールを装備し同社のP250が
 基になっており、グリップモジュール、マガジンは共用が可能でモジュラー構造による拡張性も引き継いで
 います 
 
 サイズは、フルサイズ、キャリー、コンパクト、サブコンパクトの4サイズがあり、使用弾薬は
 9mmパラベラム、40S&W、357SIG、後に45ACP弾も追加されました

 ...なるほど。俺好みのカスタマイズは?

 お任せください。濡れた手でも滑らないグリップ、サプレッサーの可能な取り付け銃口ですね

 ああ。俺の家に届けてくれ

 かしこまりました。お任せを...


 土御門は持っていた銃をトレーに置いて返却する。男性は土御門の注文を聞き終えて頭を下げた。

 
 土御門様。

 ...なんだ

 どうぞ楽しい1日を...

 ...ああ

 最高に楽しい1日を過ごしたいな...


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