23:伊丹 [sage]
2019/07/15(月) 18:57:42.05 ID:x/mqy9ey0
「百瀬さーん!もうすぐ出番でーす!」
彼の言葉を遮るようにスタッフの大声が響く。
「あ、はーい!じゃあPくん!行ってくるわね!」
彼はいまにも舞台へ走っていく私へ顔を向ける。
顔を赤くして、なんだかいまにも泣きそうで。
それでも、確かに笑って送り出してくれる。
「…ああ!行ってこい莉緒!」
…うん。その笑顔で送り出されたら、頑張るしかない。
ドレスのスカートのフリルをひらひらとたなびかせながら私は舞台へ駆ける。
私は、一夜限りの花になるーーー
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