4:名無しNIPPER[sage]
2019/07/14(日) 23:47:14.13 ID:Kib/wLE80
すぐに済ませますから、と言って目の前の少女は微笑んだ。
微笑む少女の周りが溶けて蒸発し始めた。
事務所が、街が、溶けて蒸発し始めた。
まゆを中心とした同心円状にこの世が蒸発し始めた。
なんだ、これは。
この熱は、なんだ。
この熱の中で、なぜ俺は死なないんだ?
…嗚呼、そうか。
この熱はまゆの俺への愛なのだ。
愛が世界を蒸発させるほどの熱となっているのだ。
俺への愛なのだから、俺に害を及ぼすことなどないわけだ。
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