サカキ「少し席を外させて貰う」ミュウツー「どこへいくつもりだ?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/13(土) 22:16:26.41 ID:MAkUBpd1O
『オリジナルよりも強く作られたコピーに、オリジナルであるお前達が勝てる道理はない』

その台詞を口にした時のことは忘れられない。
目の前にオリジナルであるミュウが現れ、ついつい熱くなってしまったことを覚えている。
白黒付けるべく、不毛な戦いを引き起こした。

あの頃は私も若かったと、今ではそう思える。

それにしても、昨今の映像技術には驚いた。
最新のコンピュータ・グラフィックスとやらで描かれた自身の美しさに惚れ惚れしてしまう。
どうやらジョーイも、私と同じ気持ちらしく。

「ご主人様……素敵です」

そんな賛美と共に感嘆の溜息を漏らされて、良い気分になる私とは正反対に、隣に座るロケット団のボスの表情は険しく、怨嗟を口にした。

「ふん。あれほど私の顔は出すなと製作陣に申し付けたのに、あれでは丸見えではないか。悪の総帥とは正体不明であるからこそ、その威厳と風格が引き立つというのに。まったく……」
「うるさいぞ」

ぶつくさ文句を口にするサカキを黙らせ、私とジョーイは仲良く手を繋ぎ、映画に没頭した。


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