サカキ「少し席を外させて貰う」ミュウツー「どこへいくつもりだ?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/13(土) 22:28:35.71 ID:MAkUBpd1O
あの後、私はサカキよりも先に個室から出て、念入りに手を洗い、黙ってトイレを後にした。
サカキもまた立ち去る私に何も言わなかった。
何を思い、何故泣いたのかは結局わからない。
けれど、私もサカキもこの世界で生きていて。
この先も生き続けるということは間違いない。
だから私もサカキも少しずつ大人になる筈だ。

「世話になったな、ジョーイ」
「ご用の際は、またお申し付けください」

ジョーイの元へと戻り別れを告げると、彼女は恭しく頭を下げた。そんな彼女に質問をする。

「もう、催眠術は切れている筈だが?」
「そんなことは関係ありません。私は私の意思で、ご主人様のお役に立ちたいのです」

時間経過で催眠術が切れている筈だと指摘すると、思わぬ返事が返ってきた。嬉しい限りだ。
ならば、記憶を消す必要もなかろうと、私はそのまま飛び去ることにした。目的地は洞窟だ。

ハナダシティの外れにある、ハナダの洞窟。
そこで私はコピーポケモンと暮らしている。
ジョーイは私の役に立ちたいとそう言った。
そんな相手と、私も巡り会いたいと考えた。

故に、映画で宣伝して、挑戦者を募集した。
しかし、どうやら難易度が高かったらしく。
未だにこの私の眼鏡に適う人間は現れない。


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