176: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:39:23.39 ID:6Fy41Xha0
「それは、P40をフラッグ車にすると、最前線へ出るのに危険だからか?」
「はい。それに、敵はフラッグ車に集まります。目立てば奇襲をかけるには不向きになってしまいます」
177: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:40:43.48 ID:6Fy41Xha0
正直、悩みながらも、結局はP40をフラッグ車にすることになるだろうと予感していた。
それは、私がドゥーチェだから。
178: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:43:20.25 ID:6Fy41Xha0
私は、いつまでもドゥーチェではいられない。
来年になれば、隊長を務めるのは、カルパッチョか、ペパロニのどちらかだ。
179: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:44:12.87 ID:6Fy41Xha0
「良いだろう。フラッグ車は、カルパッチョの乗車するセモヴェンテにするぞっ!」
そう宣言すると、ちょっとだけ寂しさが胸に染みたが、それは飲み下すべきこと。
180: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:46:06.74 ID:6Fy41Xha0
「よし、完成だっ!」
結局、午前中のうちに作戦会議は終わらず、作戦が細部までまとまったのは昼休憩のこととなった。
181: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:47:29.59 ID:6Fy41Xha0
気を引き締めて、カルパッチョへ向かって口を開く。
「さて、それじゃあ、カルパッチョ。この作戦を資料にまとめてくれ」
「放課後の練習終わりまでに出来てたら助かるな」
182: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:48:51.10 ID:6Fy41Xha0
「うん、任せた」
「私は各車長の指揮系統の教育をしておく」
「私たち三人がいなくても、ある程度の立ち回りは考えられるようにしておかなければな」
183: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:50:06.07 ID:6Fy41Xha0
……と、気を取り直して。
「では、解散っ!」
184: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:50:57.08 ID:6Fy41Xha0
「ホントか? あまり無理はするなよ」
「ドゥーチェこそ。気負いすぎないでくださいね」
185: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/15(月) 18:53:24.57 ID:6Fy41Xha0
というわけで、昼休憩の後は授業そっちのけで練習メニューの考案を行った。
マカロニ作戦。トルメンタ作戦。雲形定規作戦。
ニッビョ作戦。分度器作戦。地球儀作戦――。
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