13:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:10:26.14 ID:zmX2O7Gg0
――さらに翌日
育「きれいなちょうちょ……こんなの初めて見たよ。ジレールの街では普通のちょうちょを見かけることだって珍しいのに」
環「そうなの? この辺りにはいっぱいいるぞ。あっ、ほらあっちにも!」
育「ほんとだ。やっぱり空気がすんでるからかな」
美也「む……お二人とも、お静かに」
環「ミランダ? どうしたの」
美也「イグナスさん、こちらの植え込みの影に隠れてください。姫様も。声を立てないように…」
黒服の男A「おい、いたか?」
黒服の男B「いえ。さっぱりっス。クソッあのガキどこへ隠れやがった。空き家や廃屋にいねぇなら、やはりこの辺りの誰かに匿われてるんスかね」
黒服の男A「ああ。ここらは田舎だが別荘地でもある。ガキ一人匿うだけの余裕のある家も多いだろうからな」
黒服の男B「この屋敷とか、どうっスかね」
黒服の男A「おい馬鹿。あの狼の紋章を見てみろ。ここは王室の土地だ。下手に近づくのはマズい」
黒服の男B「マジっスか!? なら尚更こんなところにあのガキはいるはずないっスね…」
黒服の男A「だな。とりあえず他を当たるぞ。あるいはとっくに農家の荷馬車にでも紛れ込んでトンズラした後かもしれねえからな」
タタタ…
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