南夏奈「どうした、千秋? 頭にうんこなんて乗せて」南千秋「これはホイップだ!」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 22:29:13.16 ID:gVt6FOa1O
「とにかく、夏奈」
「なんだよ、春香」
「とりあえず、千秋に謝りなさい」
「なんで私が謝らないといけないんだ!」

馬鹿な夏奈に春香は謝れと命じたのだが、夏奈は馬鹿なのでその理由がわからないらしい。
千秋とて、そこまで頑固なわけではない。
夏奈が一言謝れば、許してやるのもやぶさかではないというのに、あの馬鹿野朗は謝罪するつもりが一切ないときた。ならば、戦争である。

「謝るまでここから出ないからな!」

扉の向こうに聞こえるように、大声で怒鳴る。
すると、向こう側から馬鹿みたいな大声でいかにも頭の悪い馬鹿な返事が返ってきた。

「残念ながらその要求は受け入れられない!」

すっかり刑事役になりきった馬鹿野朗こと、南夏奈に対して、千秋は反射的に質問を返した。

「なんでだよ、馬鹿野朗!」
「私は何ひとつとして悪くないからだ!」
「お前の存在自体が害悪だよ馬鹿野郎ぉー!」
「んなっ!? 今の聞いたか、春香!」
「そんなに2人で大声を出し合っていたら聞こえてるに決まってるでしょ」
「千秋の奴、私のことを害悪って!」

害悪に害悪と言って何が悪い。
千秋は片頬を膨らませながら、開き直る。
そう、全ては馬鹿な夏奈の責任だ。
今、春香姉様が困っているのも夏奈のせいだ。

そんな風に、私は何も悪くないと結論を出すあたり、彼女はまさしく夏奈の妹であり、その頑なさは両者の血縁関係を如実に示していることに、千秋は気づいていない。

「私の大事なホイップを馬鹿にしたのが悪い」

頭の上に乗った自らのチャームポイントを撫でながら、千秋はひとりごち、此度の騒動のきっかけとなった夏奈の一言を、思い返した。


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